12月号より

 今年もあと残すところ、10日たらずとなりました。子どもの頃はもっとゆっくり時間が過ぎていたように思いますが、なんと早いことでしょう。

 今年の漢字が、先日『新』と発表されていました。「新」政権、イチローの「新」記録などが選ばれた理由のようです。学校でも基準服の取り組みなど新しく始まりました。「新」というと前向きなイメージがある一方、新型インフルエンザの「新」というあまり嬉しくないものもあります。
 観音小学校もご多分にもれず、学級閉鎖、行事の中止、延期等、インフルエンザによる影響を受けました。そのため、子どもたちが楽しみにしていた冬休みですが、該当のクラスにはすでに通知しておりますように、6クラスほど補習授業を行います。保護者の皆様のご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。
 今、ようやく一段落し、17日には不審者対応の避難訓練を行い、久しぶりに全校児童が体育館に集まりました。みな静かに話をきいてくれ、大変うれしく思いました。
 また、先日医師会より、インフルエンザによる学級閉鎖の基準を緩和する通知がありました。しかし、これからは、季節性のインフルエンザの流行も予想されます。今後も引き続き、手洗い・うがいの励行、日々の健康観察に努めていただきますよう、お願いいたします。

 さて、11月7日の学校便りで、6年生の平和学習「宇根利枝さんの献水」についてお知らせしました。平和公園を訪れている全国の人に「語り継ぐ」活動です。その後日談です。なんと、遠く山梨県甲府市からお手紙が届き、そのグループの写真も同封されていました。6年生は大喜び。自分たちの活動が遠く富士山の麓まで届いたのです。行動を起こすことで、自分たちの学びが深まり、広がりを見せることを実感できたことでしょう。これからの平和学習は単に戦争の悲惨さを学ぶだけでなく、今、自分たちが平和な社会を築くためにどう行動するのかということが問われています。6年生は達成感をもって、貴重な一歩を踏み出すことができました。お手紙の一部を紹介します。




 前略・・(略)・・・突然のお手紙で驚かれていると思います。実は11月10日に会場に向かうため平和公園の中を歩いていました。何組かの小学生のグループが総合学習でしょうか、公園の中にいる旅行者に声を掛け、話をしていました。その中で一つのグループに目が止まりました。走り回りながらもなかなか声がかけられずにいるようでした。偶然にも私たちの前に立ち止まりました。思わず「話をしてくれますか」と声を掛けたところ、にこにことうなずき、一生懸命に説明をしてくれました。宇根利枝さんが献水することを長年続けていることでした。私も名前が同じ(利枝)であることから親しみを感じ話に聞き入りました。感想を述べたり、写真を撮ったりして、楽しい時を過ごさせていただきました。・・・・・・(略)




 2009年も、地域の皆様、保護者の皆様に支えていただいて、教育活動を進めることができました。今後とも、ご協力お願いいたします。どうぞ良いお年をお迎えください。